10月14日はダンスと展示のイベント「ファンタジア」第二弾でした。場所は「ぽっぽ町田」というイベントスペース。屋外でしたが、お天気にも恵まれて無事に終わりました。今回もダンスとクラフト・アート系の物販の組み合わせで、たくさんの方においでいただきました。ありがとうございました。パフォーマンスは、前回と同じくグラムール、with be、メズヤーナに加えて、ストリートパフォーマンス?のDuRiAN、リズムペインターのユキンコアキラという楽しいメンバーでした。

ブース出店は約10件で、シーグラスを使ったアクセサリーや美しいお人形、ボトルフラワーや多肉植物など、個性の強いお店が並んでいておもしろかった。私もアラビア書道の展示と、アラビア風の小物をちょっと出しました(フリーマーケット的な感じで)。

収益目的というよりはプロモーション的な感じで、ベリーダンスやアラビア書道について、お客さんといろいろお話できて面白かった。町田在住のエジプト出身の方がいらして「このアラビア語の書き方はまちがっているのでは?」というつっこみもいただき「これは書道的に美しさを追求した書き方なので・・・」というしどろもどろな解説をする一幕もあったのですが、リアル店舗はなかなか面白いなと思いました。出店とダンスパフォーマンス両方を手がけるのはなかなか大変だったのですが、お友達のYUMIさんにお手伝いいただいたことでなんとか事故なく乗り切れました(写真もたくさん撮っていただいてありがとうございました!)。というかYUMIさんに店番をお任せしていた時間帯の方が売れ行きがよかったようです。私は接客にむいていないのかも・・・(-_-;)

アクセサリーや小物をつくるワークショップもあったのですが、全く見る余裕がなかった(^^;)次回以降は、少し時間的余裕を創出できるよう考えなければ。

ダンスはメズヤーナとして群舞を1曲踊りました。

この衣装、もともとはスカートのオリエンタル衣装だったのですが、ちょっとかわいらしすぎたので、inca bellyさんにお願いしてハーレムパンツにリメイクしてもらいました。きれいなハーレムパンツ衣装というのは、全くといっていいほど流通していないのですが、屋外イベントとかフロアワーク(床に座って踊る)時にはとても重宝しそうです。踊りやすかった!

くりたなおこさん率いるグラムールの踊りもいつもながらファンタジックで素敵だったし、with beの昭和歌謡を使ったダンスもコケティッシュで見応えがあった!私も小さなパーティーで歌謡曲を使ったダンスをたまに踊るのですが、とても楽しいので、いつか一緒に踊りたいなあ〜

ベリーダンスオンリーのイベントもいいんだけど、こういう多様性があるイベントは踊る楽しさが倍増するし、逆にベリーダンスの魅力も再確認できたりします。

ちょいと真面目な話をすると、いま、ビジネスの世界では新たなものを生み出すときに全部を自前で調達するのではなく、自社にない技術を他社から借りてコラボレーションし、新たな革新を生み出していく「オープンイノベーション」という考え方が浸透しつつあります。そのために企業の研究所は郊外から都心部のアクセスの良いところに移動することも増えています。これってベリーダンス界にも必要な概念じゃないかと思っています。

どういうことかというと、ベリーダンスをベリーダンサーが踊ってベリーダンサー(やその関係者)が見に来るというイベントは、このままでいくと構造不況に陥る可能性が高い。イベントに出演すると集客ノルマを課される事も多く、消耗しているダンサーは多いと思われます。(例外として、レストラン自体に集客力のある、アルアインのようなお店でのショーだとダンサーも集客のプレッシャーを感じず踊れる)

それに対して、いろいろなジャンルでオリジナリティを追求している人たちが集う「ファンタジア」というイベントには可能性と将来性を感じます。町田をひとつの基盤として活動している出演者が、無料で、地元・町田周辺の人たちに見に来てもらうという構造だから、物理的・精神的負担もない。

楽しもう・楽しんでもらおうという真剣さはあるんだけど、関わっていて本当に楽しいし、みんなのパフォーマンスや制作物をみていて、すごく得るものが大きい。オープンイノベーションってこういうことかも、と思います。このイベントのすばらしいポイントは3つ。

  • おキヨさんというデザイナーさんがテーマビジュアル(ちょっと毒のあるかわいさ、不思議な感じ)を作ってくださっているので、世界観がほんのり構築されている。個性豊かな出演者・出展者ばかりなのにまとまり感がある。
  • 観覧無料でアクセスの良い場所で開催しており、間口の広い魅力的なイベントなので、自然と結構なボリュームの観客が集まる(たぶん関係者の誰も必死に集客してない)。
  • 参加者はみんなとがった、濃いキャラクターなんだけど優しい人たち(友達つながりで参加者がふえているから)。上下関係がないし、ゆるくて気持ちのよいつながり。もちろんパフォーマンスのレベルも高い。

ファンタジアでの活動が、それぞれの出演者、出展者に現実的なメリット(ファンや顧客の増加)として帰ってくるといいんだけど、これは長期的に実現できればいいかな。何よりも大人が本気で遊べて表現ができる場所ができたことがとても嬉しい。こういうことを真剣に楽しめる大人でい続けたいものです。

一緒に何かやりたいよ!という方はお気軽にお声がけください

企画・運営の中心になってくれたくりたなおこさんや「ボタンとリボン」さんなど、協力してくれた方々に心からお礼を言いたいです。どうもありがとう〜!またやりましょう。